「お兄さん、ことちゃんのカレシ?」
「はあ?!」
青柳くんの顔が大変なことになっていた。
こりゃ、まずい...。
彼を宥めるべく、わたしはかいとくんをたしなめた。
「かいとくん、青柳くんにそんなこといっちゃダメ。青柳くんには、わたしより何倍も可愛いカノジョさんがいらっしゃるんですから」
「カノジョいるんだ、お兄さん。それなのにことちゃんとギューして大丈夫?僕はことちゃんを許すけど、お兄さんはカノジョさんに許してもらえるか分からないね~」
あっ、そっか。
わたし、大変失礼なことをしてしまった。
かいとくんの衝撃発言に青柳くんが一瞬困惑していたが、すぐに普段の冷静さを取り戻して忘れかけていたことを思い出させてくれた。
「さあ、ここにいないで両親を捜そう。きっと待ってる」
「青柳くんの言う通りです。わたしと青柳くんはびしょびしょですが、とりあえずここから離れましょう」
わたしはかいとくんに帽子を手渡した。
「帽子、無くしちゃダメですよ。お母さんにもらったんでしょう?濡れちゃったからあとでごめんなさいってお母さんにいってくださいね」
「分かった。ありがとう」
「青柳くんにも言って下さい。ありがとうって」
ちゃんとかいとくんには感謝して欲しかった。
わたし1人ではきっと無理だったから。
「ありがと、青い山羊さん」
青い山羊...。
ま、いっか。
きっと照れてるだけだよね?
「はあ?!」
青柳くんの顔が大変なことになっていた。
こりゃ、まずい...。
彼を宥めるべく、わたしはかいとくんをたしなめた。
「かいとくん、青柳くんにそんなこといっちゃダメ。青柳くんには、わたしより何倍も可愛いカノジョさんがいらっしゃるんですから」
「カノジョいるんだ、お兄さん。それなのにことちゃんとギューして大丈夫?僕はことちゃんを許すけど、お兄さんはカノジョさんに許してもらえるか分からないね~」
あっ、そっか。
わたし、大変失礼なことをしてしまった。
かいとくんの衝撃発言に青柳くんが一瞬困惑していたが、すぐに普段の冷静さを取り戻して忘れかけていたことを思い出させてくれた。
「さあ、ここにいないで両親を捜そう。きっと待ってる」
「青柳くんの言う通りです。わたしと青柳くんはびしょびしょですが、とりあえずここから離れましょう」
わたしはかいとくんに帽子を手渡した。
「帽子、無くしちゃダメですよ。お母さんにもらったんでしょう?濡れちゃったからあとでごめんなさいってお母さんにいってくださいね」
「分かった。ありがとう」
「青柳くんにも言って下さい。ありがとうって」
ちゃんとかいとくんには感謝して欲しかった。
わたし1人ではきっと無理だったから。
「ありがと、青い山羊さん」
青い山羊...。
ま、いっか。
きっと照れてるだけだよね?



