嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編

顔をあげ、前方をみやると今にも泣きそうなかいとくんの姿があった。


わたしは急いで駆け寄り、かいとくんに聞いた。



「何があったんですか?」


「帽子が風に吹かれて海に落ちてあっちまで流れていっちゃった...」



気づいたら、わたしは本能的に動いていた。



「取ってくるのでここで待っていて下さい。絶対に動かないで下さいね」