「うわあ!すごい!僕、海に来たこと無かったかんだ」
「わたしも初めてです。こんなに青くてこんなにおっきいんですね!」
青くて、で思い出した。
さっき青柳くんに会ったんだ。
隣にいた人、とってもキレイだし、何だか大人っぽかった。
わたしとは大違い。
月とすっぽんだ。
(もちろんわたしがすっぽんです)
「ことちゃん、水触ってみよう!」
「そうですね。びしょ濡れにならない程度に触りましょう」
かいとくんは海目掛けて駆けて行った。
わたしにもこんな無邪気な時代があったのかな?
一瞬昔の自分の姿が脳裏によぎった。
あんまり小さい頃の話をするのは好きではない。
良い思い出がないから。
沈んでしまった心を癒すために海風に吹かれ、海を静かに見ていると
「助けて!」
と、突然わたしを呼ぶ声が聞こえた。
「わたしも初めてです。こんなに青くてこんなにおっきいんですね!」
青くて、で思い出した。
さっき青柳くんに会ったんだ。
隣にいた人、とってもキレイだし、何だか大人っぽかった。
わたしとは大違い。
月とすっぽんだ。
(もちろんわたしがすっぽんです)
「ことちゃん、水触ってみよう!」
「そうですね。びしょ濡れにならない程度に触りましょう」
かいとくんは海目掛けて駆けて行った。
わたしにもこんな無邪気な時代があったのかな?
一瞬昔の自分の姿が脳裏によぎった。
あんまり小さい頃の話をするのは好きではない。
良い思い出がないから。
沈んでしまった心を癒すために海風に吹かれ、海を静かに見ていると
「助けて!」
と、突然わたしを呼ぶ声が聞こえた。



