「どうしてはぐれてしまったんですか?」


「僕がペンギンパフェ食べたいなーと思ってお店の方に行っちゃったからだと思う。お母さんには勝手に行っちゃダメだって言われてたのに...」



ちゃんと自分が悪いって分かってるから、この子は大丈夫だと思った。


すぐ見つかることを祈るしかない。



「じゃあ、ふらふら行っちゃわないように手を繋ぎましょう」



わたしが左手を差し出すとかいとくんが右手で強く握り返してくれた。



「絶対、見つけましょうね」