嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編

はい?


なぜオレがコイツの標的に?!


完全に目の敵。


本当にコイツ、8才か?


疑いの目を向けるとヤツとばっちり目が合ってしまった。


何か反撃しなくては...と思ったが、ちょうど真ん中にいる張本人が仲介に入った。



「ケンカですか?2人とも仲良しこよしでお願いしますね」



なんなんだ。


仲良しこよしってオレを一体いくつだと思ってる?



「今度会うときまでことちゃんをよろしく」



なんだよ、それ。


オレが見張っとけって?


本当に生意気なませガキだ。



「ことちゃん、絶対また会おうね!今度会ったら僕のカノジョになってね!」



星名さんは何も言わず、涙を拭いながら両手をぶんぶん振っていた。


数時間であっても2人で過ごしたことにかわりない。


オレは詳しいことは知らないが、星名さんにとって忘れられない思い出になったのだろう。


しゃあない。


しばらく泣かせてやるか。