嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編

数分間悶え苦しんだあと、わたしはトイレから出た。



するとそこに一人の少年が座り込んで静かに泣いていた。



わたしは急いで駆け寄った。



「どうしましたか?大丈夫ですか?」



少年の瞳に首を傾げたわたしが映る。



泣いてはいるが、わたしより少年の方が冷静に見えた。



「あの...何かありましたか?」



わたしがそう聞くと



「そんなの、聞かなくても見れば分かるよな?」



そう少年は答えた。