嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編

歩き出したオレを彼女が止めた。



「あのあの、青柳くん。こちら、今日ご一緒して下さっている赤星昴くんです。
ででで、赤星くん、あちらの方は青柳波琉くんです。園田さんの幼なじみで色々お世話になっているんです」



色々お世話になっているって、


余計なこと言うな!


汐泉に誤解されたらどうすんだよ。



ちらりと汐泉を盗み見する。



うわっ...



こりゃ、まずいな。



困惑っていうか、幻滅っていうか、

とにかく表情が強ばっていた。



整った横顔から放たれる真っ黒のオーラ...。



この吸引の仕方をオレは知らない。


掃除機になれ、


星名湖杜。