嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編

「青柳くん、お久しぶりです」



「えっ...あおやぎ、くん?」



「そうですよ!この方は青柳波琉くんです」



見つけたと思ったらオレのことで、なに盛り上がっちゃってんの。


ってか、彼女の隣にいるのって、もしや...。



「波琉くん、誰?知り合い?」



汐泉が不思議そうな表情でオレを見ていた。


彼女をどう説明すべきか迷ったが、



「まあ、知り合いってとこ」



厳密に言えば、知り合い以上友達未満って感じだけどまあいいだろ。


見つかってしまい、少し焦ったがよく思えば焦るようなことでもない。


挨拶して別れればいい、ただそれだけだ。


向こうも邪魔しちゃ悪いし、(ってか邪魔する理由なんてないけど)彼女たちも離れてくれるだろう。


よし、


行こう。