しかし、彼女はオレの視界のど真ん中を占領する。 行われているはずのイルカのショーなんか目に入らなかった。 隣の汐泉が笑えば笑い、拍手をすれば拍手をした。 オレがいるとバレないよう、深海魚のように息を潜め、周りに溶け込んだ。