夏休みが開け、初の登校日。


夏休み中に羽目を外しすぎて茶髪のまま登校してくる生徒もいる。


そんな生徒を律するのが私の役目だ。



「ごきげんよう。佐々木さん」


「真砂会長様、ごきげんよう」


「どうなさったんです?その髪は」


「これは...その...。母に勧められて」


「嘘はいけませんよ。私が会長になったからにはきちんと品格を持った女性になって頂かないと。前会長が髪型は個人の自由を尊重するとおっしゃっていましたが、私のスローガンは...」


「黒髪は女性の鏡。見た目から美しい女性に」


「その通りです。分かっていらっしゃるなら、明日からは黒髪で登校して下さいな」