満月が照らし出す、2つの影。


「星名、ごめん。オレ...嫌いじゃねえよ」


そう言うしかなかった。


それ以上でも、以下でもない。


オレが出した答えは、


嫌いじゃない。



「だから、友達辞めるとか言うな。オレが認めているうちは勝手に辞めるな」



ふふふ。


星名は、急に笑い出した。



「なんだよ」


「青柳くんって、意外と俺様キャラですよね」


「は、はあ?!もう、いっぺん言ってみろ!」


「オレは一度言ったことは二度と言わない」


「お前、さっきからオレの真似しやがって!許さねえ!つうか、早くオレを解放しろ!」