園田さんの手伝いのお陰で、片付けは思ったより早く終わった。


手伝ってもらったお礼に残ったものを好きなだけもっていってと言ったら、喜んでたくさんもらってくれた。


「あたしんち、五人家族だからけっこう食べるんだよね。野球やってる食べ盛りの弟に、ギャル曽根並の大食い妹がいるから食費がバカになんなくって」


と園田さんは呆れながらも嬉しそうに話してくれた。


姉弟か...と、またあのことを思い出してしまったが、園田さんの笑顔のお陰で感傷的にならずに済んだ。


園田さんも帰り、誰もいなくなると、なんだか1人だけ孤島に取り残されたかのような気持ちになった。


結局、わたしは何がしたいんだろう。


自分の感情の起伏に人を巻き込んで、人に迷惑かけて...。


そんな自分が心底嫌になる。


嫌いだ。


だいっきらいだ。


わたしは人に愛される資格なんてないんだ。