嵐を呼ぶ噂の学園② 真夏に大事件大量発生中!編

「今日は楽しかったです。湖杜さん、ありがとうございました!」


「星名、ありがとう」


「じゃあ、私たちはそろそろ帰ります」


「あっ、待って!あたしも一緒に帰る!波琉、ずるいよ、こんな可愛い子、独り占めなんて。今日はありがと、ことちゃん。これからは仲良くしてね!んじゃ、ばいばい」


わたし自身は色々あって楽しめたのかどうか怪しいけど、みんなが楽しんでくれたならそれでいい。


さてと、わたしは後片付けをしますか。



「あたし、手伝うよ」


「いえいえ、わたしが皆さんを招待したんです。だから園田さんは...」


「いーや!だって今日、全然ことちゃんと話せなかったんだもん。あたしはことちゃんがいなくて楽しくなかった!」


園田さん...。


そんなこと言ってくれるのは、あとにも先にも園田さんしかいない、きっと。



「じゃあ、後片付けは2人に任せるね。俺、これからバイトだから」


「本当に?これから女と会いそうな気しかしないんだけど」


「どうやら、誤解は解けてないみたいだね。なら...」



赤星くんがわたしの目の前に立つ。


見つめられると、心臓が...心臓が...破裂しそう。



「証明してあげる」



...っ。