ケーキの味なんて覚えていない。
特大のスポンジケーキを2こ作り、間に夏が旬のメロンやキウイ、桃やオレンジを挟み、生クリームを塗り、上にもフルーツをたっぷり乗せ、なかなかゴージャスな自信作だった。
しかし、全て赤星くんのあの言葉でぶっ飛んだ。
全ての意識があの人たちに向いた。
今まで音沙汰無く、どこにいるのかも分からなかった。
お父さんからも知らされず、関係のない人間と思い込み、思い出さないよう努力してきた。
それなのに、なぜ?
なぜ今になってこんなことに...。
「ことちゃん、最後にプレゼント渡して終わろう」
「あっ、はい!では、皆さん、青柳くんにプレゼントを!」
プレゼント...
わたしから青柳くんへのプレゼントは...
今は渡せない。
特大のスポンジケーキを2こ作り、間に夏が旬のメロンやキウイ、桃やオレンジを挟み、生クリームを塗り、上にもフルーツをたっぷり乗せ、なかなかゴージャスな自信作だった。
しかし、全て赤星くんのあの言葉でぶっ飛んだ。
全ての意識があの人たちに向いた。
今まで音沙汰無く、どこにいるのかも分からなかった。
お父さんからも知らされず、関係のない人間と思い込み、思い出さないよう努力してきた。
それなのに、なぜ?
なぜ今になってこんなことに...。
「ことちゃん、最後にプレゼント渡して終わろう」
「あっ、はい!では、皆さん、青柳くんにプレゼントを!」
プレゼント...
わたしから青柳くんへのプレゼントは...
今は渡せない。



