「はあはあ、はあはあ...ゲホッゲホッ」
はあ、疲れた。
走ったお陰で15分かかるかかからないかくらいで到着した。
ドアを開け、ちっこい6畳にある折り畳み式簡易ベッドを広げ、オレは彼女を寝かせた。
急いで冷蔵庫から水を出し、かろうじてあった未使用のマグカップに注いだ。
このマグカップは汐泉からもらったもの。
猫舌なオレはコーヒーも紅茶も飲まない。
大好きなのは水。
だからこういう時に助かる。
「飲めるか?」
星名さんはゆっくりと起き上がった。
「あり、がとう...ござい、ます」
そんな律儀にお礼しなくてもと思ったが、そう思ったオレの心はお見通しだったらしい。
「お礼は...ちゃんと、伝えなきゃ...意味ないんです」
彼女は水をごくごくと飲み干すと
「じゃ、帰りますね」
と言ってオレにコップを差し出してきた。
「何いってんだよ。熱あるし、一人じゃ帰れねえだろ?!」
「帰らないと父が心配するので」
ったく、
ホント、
自分勝手だな。
帰らせられるわけねえだろ。
はあ、疲れた。
走ったお陰で15分かかるかかからないかくらいで到着した。
ドアを開け、ちっこい6畳にある折り畳み式簡易ベッドを広げ、オレは彼女を寝かせた。
急いで冷蔵庫から水を出し、かろうじてあった未使用のマグカップに注いだ。
このマグカップは汐泉からもらったもの。
猫舌なオレはコーヒーも紅茶も飲まない。
大好きなのは水。
だからこういう時に助かる。
「飲めるか?」
星名さんはゆっくりと起き上がった。
「あり、がとう...ござい、ます」
そんな律儀にお礼しなくてもと思ったが、そう思ったオレの心はお見通しだったらしい。
「お礼は...ちゃんと、伝えなきゃ...意味ないんです」
彼女は水をごくごくと飲み干すと
「じゃ、帰りますね」
と言ってオレにコップを差し出してきた。
「何いってんだよ。熱あるし、一人じゃ帰れねえだろ?!」
「帰らないと父が心配するので」
ったく、
ホント、
自分勝手だな。
帰らせられるわけねえだろ。



