「ああ!これかわいい!わたし、これ欲しいな...」



汐泉が上目遣いでオレを見る。


ホントに汐泉はねだるのが上手い。


この瞳に吸い込まれない人など1人もいないだろう。


例えが良くないけど、そうまるでブラックホール。


汐泉が差し出したキーホルダーを持ってオレは長いレジ列に並んだ。