...カノジョさんだ。


やっぱり、すごくきれい。


写真におさめておきたいくらいお似合いな2人。


無意識にじろじろ見てしまう。



「良かったですね、波琉くんに見つけてもらえて」


「あっ...はい。青柳くんが色々助けてくれました」


結局、お礼出来ずに終わりか...。


内心がっかりしたが、これ以上青柳くんもわたしと一緒にいたくないだろうし、カノジョさんも困ってしまうだろう。


今度食堂に来た時に特大サービスしなきゃ。



「今日はご迷惑をおかけしました。そしてありがとうございました」



わたしは踵を返した。


バカなわたしは、連絡先を聞いていなかった。


歩きながら地道に赤星くんを捜すしかない。


今日はとことん人を捜す日になってしまうのでした。