「今週末...空いてる?」



いつものように学校帰りに二人で海を見ていた時のこと。


唐突に波琉くんはそう口にした。


付き合ってる...なんて言えるような、カレカノらしいことの一つもしていない、そんな曖昧な関係に終止符を打つような一言だった。


私は自分の耳を疑ったが、波琉くんの耳たぶが真っ赤なのを見て確信した。



あっ...



やっぱり







誘われたんだな。



波琉くんのカノジョ、


ってことでいいんだな。



そう思った。