いつか君を振り向かせられたなら

チリンチリン、ドドンドドンド





お祭り特有の陽気な笛や太鼓の音が響く中それに負けないくらい大きな笑い声をあげながら6人で歩く





隣には夢と美波。目の前を歩くのはめったにクラスでは笑顔を見せない矢野





なんて幸せなんだろう





そもそも矢野たちとお祭りに行けていることが奇跡だ





この幸せを忘れないようにしよう・・・





そう心に誓っていると突然目の前を歩いている矢野が振り返った





「坂井達、俺らそこでたこ焼き買ってきたいんだけど坂井達はどうする?」





突然振り返った彼と目が合ってどきんと胸が跳ねる





彼の目が私の目だけを見ている




このまま時間が止まってしまえばいいのに・・・




気づけばずっと矢野を見てしまっていたみたいだ




不思議そうに美波が私の顔を覗き込んだ




「ちょっと!ちょっと~響聞いてる~?」