「何で耕は居るの?」私は耕に言った。
「お前、隠してていいのか?」耕は言う。
「死ぬまで隠し通すつもりだけど?」
「何言っ「耕だって知ってるでしょ?」
「それは…」
「私はもう永くは生きられない。だったら、隠すだけ…」
「お前、そんなんでいいのかよ!」
「珍しく怒るじゃない…」
耕が言いたい事はなんとなくわかる。
でも、私は冷たい態度しかとれない…
「耕、もういいでしょ?仕事に行きなよ。」私は耕を追い出した。
「また来るな…」耕は悲しそうな顔をして病室から出て行った。