時計の針を左に回したら。

かけるは最後の力を振り絞ってゴリラを交わした。

それで強烈なシュートを決めたんだ。そこで試合終了。

本当に劇的だった。悔しがるゴリラ先輩。

一方かけるは足を引きずって怪我を手当てしようと保健室の方に向かった。

その時だった、かけるはふと立ち止まると、私に言ったんだ。

「声聞こえたよ、ありがとう」って。

私は小さくうなづいて初めてタオルと飲み物を渡せたんだ。

かけるはもう一回ありがとうって言ってくれた。

かけるが手に取ったのは私の飲み物だけ、声が届いたのも、

ありがとうを言ってくれたのも私だけ。

もしかしたらかけるは本当に私のこと気になってるんじゃないかって、

思ったんだ。