『どうして』 混乱したまま、持てる力の限り走って走って、気付けば何処か分からない場所にたどり着いた。 乱れた息を整えようとするが、置鮎の事を思い出し、呼吸が整わない。 『息が・・出来ない』 まるで水の中に居るように、上手く酸素が体に入ってこない。 頭痛が起こり、更には耳鳴りがして手足が痺れて来る。 『何コレ?・・怖い』 荒い息を繰り返すが、息が出来なくて喉を押さえる。 『あ・・』 そう思った瞬間意識が無くなった。