キライが好きに変わったら、恋のリボン結んでね。

 その笑顔に心臓がトクンッと跳ねる。宙斗くんの笑顔を見たって記憶も、一生大事にしよう。そう思っていると、尾行している女子たちが鋭い視線をこちらに向けていることに気づく。

 いけない、監視つきなのを忘れてた!

「え、えーと……。宙斗くん、次はプリクラ撮ろう!」

 私は顔を引き攣らせながら、宙斗くんを次なる恋人スポットへと誘う。

「あぁ、そうだな」

 宙斗くんも私の顔色で監視されていることを思い出したのか、ぎこちなく頷いてくれた。

 さっきまで幸せな気分に浸っていたのに、雰囲気が台無しだ。私たちは視線を気にしつつ、近場のプリクラ機の中に入る。

『好きな写真のタイプを選んでね』

 操作する? と尋ねるように視線を向ければ、彼は無言で首を横に振り「任せる」と言った。私は機械がアナウスするのに合わせて画面をタッチして、写真の向きやフレームを選んでいく。

「さすがに、プリクラの中までは入ってこないよな?」

「さあ……ど、どうだろう」

 入ってこないって、尾行してる女子たちのことだよね。

 渋い顔をしている宙斗くんに、私はぎこちなく笑う。ないとは言いきれないから、恐ろしい。

「とりあえず、見られてもいいように撮ろう!」

「とは言っても、俺はプリクラなんて撮るの初めてだぞ」