バディスのことをアケミはイメージすると、たとえば「どうしたいのじゃ?」とバディスは答え直す。

そうすると、アケミは少し深く考えることが出来た。

「それはそれで便利じゃな」とバディス。

アケミはバディスとは自分のなかのより深い知恵だと感じていた。付帯脳とか?

そうかもしれない。

バディス「そう考えることもないのじゃ」

バディス「はあ、面倒なのじゃ」

それを聞いてアケミは気が楽になる。

トウヤ。

好き。

トウヤというのはアケミの彼氏候補だ。

あくまでも彼氏候補で、トウヤと正式に彼氏になったわけじゃない。

あー。

もどかしいー

そんなときはたいていバディスとかは出てこない。たとえば他にも飼い猫がアケミの夕食のうどんを食べようとしているときとか。

バディスに問いかけるのは、鍵付きの部屋のような余裕があるときだった。

「リアルも必要なのじゃ」