俺が彼女と出会ったのは、3ヶ月前。
祖父のやっている剣道の稽古が終わった帰り道、いつも通る公園に街灯に照らされた色の白い女の子が立っていた。彼女は冬なのに薄手のワンピースを着ていた。
俺は気になってその子に声を掛けた。
「そこで何してるの?」
「え?」彼女は驚いたように言った。
「寒くないの?」
「大丈夫。」
俺はその子になぜか興味を持った。
「名前は?」
「教えない…好きに呼んで?」彼女は言った。