ブォォォォォォォォォォン

俺たちは、それぞれの愛車を走らせる。
初めてバイクに乗ったのが中2の時。
まだ、朔藍に入ったばかりで
先輩に乗せてもらったことを思い出す。
「本当は後ろに女を乗っけるんだぜ。」
そう言いながら、先輩は俺たちを乗せてくれた。
唐突にそんなことを思い出した。

「なんだか嫌な予感がするな、急ぐぞ。」

「おーけー」

「りょーかいしましたー」

「ん」

それぞれの返事をして、俺たちは加速した。