やんわり笑って日本人特有の“触れないで”というアピールをする。
こういう反応も上手くなったものだ。
昔のあたしはこんなことはできなかった。
彼女はその微妙な雰囲気を感じ取ったのか。
そっかあと、だけ言うともうこの話題には触れてこなかった。
「ねえ、和佳菜ちゃん。アイス食べようよ」
「さっき食べちゃったよ」
「じゃあ違う種類にしよ。違う味食べようよ」
「遠慮しとく。お腹壊しちゃうもの」
ええーと不満げな彼女に若干申し訳なく思いながら、そっと彼女を背中から下ろした。
「和佳菜ちゃん?」
「ごめんね千夏ちゃん。今日は寝てくるね」
「ええー!さっきまで寝てたんじゃないの?」
「うん。まあでも、まだなんだか眠たいから寝てくるね。したっぱの子達と遊んできて?」
「やあよ。和佳菜ちゃんと一緒じゃなきゃ楽しくないの」
「それ、下の奴が聞いたら怒るぞ」
綾の怒ったような声に彼女はへらりと笑った。
「だって気使われるのこっちも疲れちゃうんだもん」
「そりゃここにいる女なんかみんな気使うだろ」
「でもなんか和佳菜ちゃんと千夏の扱い違うの!」
ビシッとあたしを指を指す彼女。



