警察の事情聴取も終わり。
「和佳菜、本当に行くのか?」
「ええ、あたしは償ってもらいの」
まだ、闘いは残っている。
アメリカに渡ったあたしは、今大きなビルの前にいる。
「…1人で本当に大丈夫か?」
「大丈夫。だってあたし、駆け引きのプロよ」
「…ああ、そうだったな」
仁もついてきてくれたけれど、しばしここでお別れだ。
「また3時間後に」
「ああ、気をつけろ」
ひとりで行きたいと望んだあたしに応えてくれる仁はやっぱり誰よりも優しい人だ。
「…よし」
そして、アポイントメントを取っていた人まで通してもらった。
「…例の件でお話がありまして」



