蒼の花と荒れる野獣Ⅱ



「お前はお前で、自由に過ごしたらいいだろう」


「だから!自由に過ごすにも、あの子がいると邪魔なの!嫌なかんじなの!態度悪いじゃない!」


どうやら、仁とさっきのあの子、千夏さんが話しているらしい。


あたしとしては、早く入って掃除をしたい。


していいかな?


だけど、何故かその一歩が踏み出せなくて。


ドアの奥から聞こえるその声を、ただただ聞いていた。


「和……は悪……ない……だ……」


「悪いでしょ。何言ってるの?あの子に毒されてるのよ。仁、いつでも受け入れるって言ったわよね?」


「…む……のは……だろ」


こんな時、あたしはどうするのが正解なのだろう?


恋愛経験も他人と関わることも、決して多くはない人生だったから、本当にわからない。

分からないから曖昧に笑うしかない。



ねえ、…どうしたらいいの?