[っ…!]
マリアさんは驚いたように言葉を止めるけれど。
あたしは不思議でたまらない。
娘ですって?
あの日、裏切られたのはあたしよ。
[和佳菜さん。マークは、刺されたあの日。道路を横断中に刺されました。今も犯人は見つからず、行方も分かっていないんです。もしかしたら…]
[あたしの言葉を遮るおつもりですか?]
アラン様。
早口で貴方が告げたって。
あたしには意味を持たないの。
[…あたしはマークのことはなにも知りません。犯人に心当たりがないかと聞きたいのなら、そうお答えします。連絡もほぼ取っていませんし、あたしの元に来たのも、ホテルの一件が終わってからでは一度のみです]
貴方達が知りたかったのって、結局はそれ?
[聞きたいことがそれだけなら、早くマークに会わせてください]
あたしはいつも駒なのね。
嘘ばっかり。
だから幸せだったけど。
もう戻りたいなんて、思わないの。
「和佳菜ちゃん、違うのっ!]
ごめんなさい、マリアさん。
貴女がなにをしてもあたしの心には届かないみたい。
[私達は、あの日の真実を貴女に伝えるつもりで、ここに呼んだの!]



