そういえば、さあておじさんは寝よっかな、と言って赤ら顔のままよろよろと奥の部屋に消えてしまった。
「…沖田さん。うちに長くいる人なんだ。俺も関西にきたらよくしてもらってた」
こそりと、仁がささやいた。
「沖田さん…凄く良い方なのね。あたしに向ける目が優しかった」
「沖田さんは仲間じゃない人には誰よりも厳しいから、和佳菜は認められたんだな」
さぞ自分のことのように喜ぶから、あたしもつられて笑った。
「ほら!お前ら、ぼーっとしてる暇かあったら手伝え。大量に片付け残ってんだから!」
横を見ればエプロンをした綾が立っている。
「…綾、なんだかママみたい」
「あ?」
「ねえ!怖いわ!そんな顔で睨まないで頂戴」
「ママとは聞き捨てならねえなあ、和佳菜」
「ちょっと!いいじゃない、似合ってるわよ」
「こんなもん似合ってるなんて言われても嬉しくねえわっての!んなこと言う暇あったら、さっさと片付けろ!」
綾の大声が大広間中に響いたのは言うまでもない話。



