「ねえ、仁。どうかしら」
「だめだ」
え。
待って。
まさか、これを理由にして、あたしはイギリスに帰らなくてはいけないの?
「な、何故?」
「こんな男だらけの所にいたら、お前が喰われる」
く、くわ、喰われる…?
「それには一体どんな意味が…」
「知らないなら、知らなくていいから」
食い気味に綾が止めたので、仕方なしにその追求はやめてあげるが。
大切なのは、そこじゃない!
「…ええとね、琢磨もいないから、それだったらこれから住むあてを探さなければならないの」
住むあてを探すどころじゃない。
早急にイギリス行きだ。



