蒼の花と荒れる野獣Ⅱ



「ねえ、仁。どうかしら」

「だめだ」

え。

待って。

まさか、これを理由にして、あたしはイギリスに帰らなくてはいけないの?

「な、何故?」

「こんな男だらけの所にいたら、お前が喰われる」

く、くわ、喰われる…?

「それには一体どんな意味が…」


「知らないなら、知らなくていいから」


食い気味に綾が止めたので、仕方なしにその追求はやめてあげるが。


大切なのは、そこじゃない!


「…ええとね、琢磨もいないから、それだったらこれから住むあてを探さなければならないの」

住むあてを探すどころじゃない。


早急にイギリス行きだ。