「相模 千夏は知り合いか?」
ようやく来た、そう思った。
この人の名前を聞くことをずっと求めてあたしはここにいたのだ。
「千夏ちゃんがどうかしたの?」
「やっぱり知り合いか。そいつがここに来たことはない?」
「だから千夏ちゃんがどうしたの?あの子の顔はもう随分見てないけれど」
「ごめん和佳菜。今はお前の駆け引きに付き合ってる暇はない。今ここにいるのだって和佳菜にこのことを聞きたかったからなんだ」
こんなにのんびりとしているようにしか見えなくて。
さっきまでアイス探しに奔走していたこの男が。
休みを取ったのは、千夏ちゃんのことを聞きたかったからだって?
にわかに信じがたい。



