蒼の花と荒れる野獣Ⅱ



だって人生は一度きり。


やりたいことはやっておかなければ、損だ。



その責任は、子供のうちはまだとることが出来なくても、必ず自分で背負う日がくる。


その事実を知った上で、その事実を受け入れた上で。


自分の人生を自分で決めて、自分で足を踏み入れたのならば。


後悔はしないのではないか。


例え後悔したとしても、人の選択に従って後悔する悲しみや辛さよりもずっと小さく済むに決まっている。




「琢磨はリスクも、危険性も、なにもかも知っていたのでしょう?」


世間から疎まれる存在になる。


家族を巻き込むことになるかもしれない。


18歳の琢磨がなにも考えていないまま、その世界に入ったとは思えない。


あたしの叔父だ。


そこまで馬鹿ではないはず。


「そうだな。それでも、強くなりたかったんだよなぁ」


やはりそこに覚悟はあって。


琢磨は選んでここにきた。



「ならあたしは責めない。あたしは大嫌いな職業だけど、琢磨を責める日は来ないわ」


そうにっこり笑って見せた。


覚悟があるのであれば、あたしはもう何かそれについての批判はやめる。


万が一何かが起こったとしても、それを助けなければならないのは琢磨だ。




それに、あたしの大切な家族を、そう簡単には嫌いにはなれないもの。



そこまで感情が無いわけではない。



日本にいる時、助けてくれたのはいつも琢磨だった。




貴方はあたしの大切な家族。