「代わりに!」
彼は突然笑顔になって、なんだと思えば。
「和佳菜の1日を僕に頂戴!」
「…え」
…とんでもないことをあたしは今日何回聞けば良いのだろう。
「そんな顔をしないで。僕はどうせ君ばかりなんだ。明日の昼から日本に用があるけど、それまではフリーなんだ」
和佳菜に会いたくて前倒ししちゃった、と笑うこの人の本当の目的がこれだったのだと今更ながらわかった。
もう遅いけど。
「いいよね?和佳菜」
キラキラした目であたしに訴えかけるマーク。
どうしようと、振り返って瑞樹に助けを求めたけど、諦めろと目で言われた……気がする。
「…わかった」
と言いながら内心まずいことになった、と嫌な予感しかしなかった。



