あたし、だけ…?
「ほんとだよー!俺驚いたもん。マーク様って人様に知られるような動きを殆どしないから」
その彼、も佐々木さんに同調したのでますます驚くしかなかった。
…いいえ、惑わされないわ。
あんた達なんかには、絶対に。
「マークにも何かの策があるからなんじゃないんですか?」
そういえば、彼は少し唸ってからそんなことないと思うとだけ返した。
「だってあの人、すっごい人の考えの裏の裏まで読んじゃう人なんだよ?」
「裏の裏は表だと思う」
「え、…んまあどうでもいいじゃん。とにかく!そんな人の余裕を無くすまで追い込んじゃう人なんてそういないと思う」
そう、和佳菜。
君以外には…ね?
振り向いた彼は……。
やはり知っている人だった。



