じめじめとした暑さの中、蝉の鳴き声に混じり聞こえてくるのは風鈴の音。

平和な毎日。



私には付き合って2年経つ彼氏がいる。

付き合い始めたのは中学三年生の時。



「好きなんだ」


人目も気にせず、馬鹿正直に自分の気持ちを伝えてくる光に私はいとも簡単に心を奪われた。


恋に落ちたのは一瞬だったけれど、それ以来私は光だけが好きだ。





それまで彼氏なんていたことなかったし、好きな人も出来たことがなかった。



恋人は仕事。

いつかそんな人間になってしまうんじゃないかと思っていたくらいだった。


恋なんて勉強の邪魔だと思っていたし。


でも光を好きになって、付き合って。


一緒にいるうちにどんどん光のことが好きになっていった。



今までも、そしてこれからも、ずっと光と平和に過ごしていけると思っていた。