「…っ、は、何それキモ。自意識過剰すぎ。
もうあんた達に興味ないし。勝手にやってれば?」


図星をつかれたからか、顔を真っ赤にして、でも少し涙目で去っていく佐藤さん。




なんか、不貞腐れた子供みたいで可愛いかも…なんて。




「佐藤さん!もう少し素直になったら?
私は素直な佐藤さんは可愛いと思うよ!」





佐藤さんの背中に叫ぶ。



佐藤さんはこっちを振り向かなかったけど、その背中は何だか少し尖った所が削れたような気がした。










そして、次の瞬間紘に腕を引っ張られる。










「翼」



「なに?」








「俺に言うこと、ありませんか?」











「…あり、ます。紘は私とずっと仲良くしてくれますか?」







「してくれますよ」

















大きく息を吸い込み、とびきりの笑顔で。




「紘、好き」

「俺も」






END



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