Honey Drop




「ごちそーさま!!家賃タダで美味い飯が毎日食えるなんて俺超ついてね?」



大変ご機嫌なのかお腹をペシペシ叩きながら大声で喜んでいる




「私は地獄です…」



「あ?何か言ったか?」



「い…いえ…」





本当は大声で叫びたいくらい

今すぐ親に電話をかけて抗議したいくらい




一人暮らしの天国から地獄へと引きづり降ろされた感覚だ





お皿を洗っている最中、後ろでは


「風呂!風呂用意しろよな」


と命令し続けている





自分で用意してください…


とは言う勇気がある訳もなく




ただ我慢するしかなかった