クールな君と甘いキャンディ

思いがけない一言に、ドキッと心臓が跳ねた。


え、ウソ。今、水沢って……。


有村くん、私の名前知ってたんだ。


同じクラスだけど、地味で目立たないうえに一度も話したことがない私の名前を覚えていてくれたなんて。


思わずちょっとだけ感激してしまった。


それに、怖いだなんて思ってたけどこうして話してみると、彼は案外普通の人だ。


みんなは不良だなんて言うけれど、実はそんなことないんじゃないかって、彼に対する警戒心みたいなものが、少し和らいだ瞬間だった。