素敵な親友を持ったことを改めて感じて、目頭が熱くなる。

舞子はいつだって私のことを私以上にわかってくれて心配してくれる。

舞子のためにも、この男嫌いをなんとか克服して、これ以上心配させないようにしなくちゃ。

「ありがとう、舞子……」

「でもほんと、花純ってあらためてすごいよね。モテる理由がわかるっていうか」

「え?」

も、モテる?
何を言っているんだ、舞子。

「本人は自覚ないみたいだけど、あんた相当な高嶺の花だったかんね?中学の頃だって好きだった男相当いたよ?それをあいつが告白して付き合ったもんだからさらに周りは騒いでさ〜」

「嘘だ、何言って……」

「そういうところ鈍感だもんね〜。まぁだから、須永希夜が花純に惹かれるのも十分わかるよ。花純って、一見目立っていないけど実はすごく魅力的なのよ。だから私がいないと危ないってことなんだけどね」

舞子はそう言って、私の頭をくしゃくしゃっと撫でた。

男の子から告白されたのなんて、中学のあの時以来だし。私がモテるとかそんなことあるわけないけど……。