クール王子ととろける溺甘♡同居


なんて言われるか、最悪手を出されるかもしれない。

そう思っていると、ガッと肩を強く掴まれて、思わず怖くてギュッと目を瞑ると、

「ひゃあー!まじか!!おめでとう!!」

「……えっ、」

予想外のセリフに、完全に思考停止。

今、なんて?

オ、オメデトウ?!

なんで、先輩たちがそんなこと言うんだろうか。
聞き間違いにしてはよく聞こえたし、それに目の前の先輩たちはお互い嬉しそうに目をキラキラさせていて。

一体、どう言う状況なの、これ。

「いやー噂では聞いていたけど、まさか推しがあの特進クラスの王子と付き合うなんてねぇ!!萌えしかないじゃん!」

「あの、えっと……どういう」

推し?

萌え?

「ごめんね〜びっくりだよね〜見ず知らずの人に急に呼ばれてこんな意味不明なこと言われてさ〜しかも先輩とか無駄に緊張するじゃんね」

興奮気味で私の肩に手を置いた先輩の隣で一部始終を見ていたもう1人の先輩がそういう。

「は、はあ……」

この様子からして、先輩たちは、私が希夜くんと付き合ってることに対して怒ってはいないってことでいいのかな?

むしろ、喜ばれてる?