「うわ、早瀬さんやばくない?」
「あれはエロすぎる、最高」
「俺は小山さんかなぁ〜守ってあげたくなる」
「わかる。すげぇ可愛いよな!」
遠目から見ている男子の声も聞こえて、なんだかすごい恥ずかしい。
「じゃあ、ふたりは一緒に移動してたほうがいいね。答えが赤ずきんちゃんになる問題考えよう!」
そう言って、クイズ班が問題を作るのに取り掛かる。
「ふふっ、私の目に狂いはなかった。言ったでしょ?花純には赤ずきんちゃんだって」
舞子は小声でそう耳打ちする。
「いやぁ、どうだろう。舞子のオオカミはさすがだと思うけど……」
「なに言ってんのよ。早く須永くんに見せてあげたい。花純赤ずきん。当日どんな顔してくれるのか見ものね」
舞子が控えめにウインクをしてからみんなの輪へ入って教室の飾り付けを手伝いをはじめだので、私も慌ててその輪へ向かう。
当日、この格好、希夜くんに似合ってるって言ってもらえるかな。



