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「へ〜ママさんに話したんだ!須永くんと付き合ってること」
「う、うん」
翌日の休み時間、舞子に、希夜くんと付き合っていることをママに話したと報告する。
「いや〜ほんと成長したね、花純」
「言うのすんごく緊張したけどね」
「いいぞ〜!その緊張よりも須永くんへの愛がでかいってことじゃん!誰かに紹介したいと思えるって相手のことすごい信頼してて好きってことの証拠だし」
「え、そう言うこと、なのかな?」
「そうでしょ!私だって花純のこといろんな人に自慢しまくるもん。いいでしょ、こんな可愛い子と親友でって」
いや、自慢って……。
舞子って、時々私のことを買いかぶりな気がする。
「あぁ、でも、輩には見せたくないって気持ちもあるかなぁ。須永くんはきっと、嫌だろうね。花純が注目されたりするの。今回の学園祭もやばくない?」
「えっ、学園祭……」
「一大イベント忘れてたってことないでしょうね」
「うっ……」
どうしよう、家のことがバタバタしててすっかり忘れていたよ。



