「キャーー!あれ、須永くんじゃない!?」
「え、須永くんって、須永希夜くん!?」
「確か特進クラスのイケメンだよね?なんで普通科なんかに……」
突然、廊下にいた女子たちが騒ぎ出したかと思うと、教室にいた子たちも慌てて先を見て騒ぎ出す。
今、須永希夜って聞こえたような。
「あの、小山さんいますか?」
ざわざわといつもよりも増してさらに賑やかになる教室。
「うわ、え、須永希夜じゃん!」
「えっ?!」
あちこちから飛び交っていた名前は、聞き間違いじゃなかったらしい。
驚く顔をした舞子と同じ方向を見れば、教室の前のドアで女子たちに囲まれた希夜くんの姿。
なんで……希夜くんがこんなところに。
視線を彼に合わせれば、バチッと目が合った。
希夜くんは私を見つけるとどんどんこちらへと近づいてくる。



