ここに来る前は不安でたまらなくて早く終わって欲しいと思っていた同居生活なのに。
今は、終わって欲しくないなんて。
もちろん、ママと会えないのは寂しいし、自分の家の部屋が全く恋しくないわけじゃないけど。
この同居にいつか終わりが来ることを完全に忘れていた自分がいる。
「あ、花純ちゃん、お母さんからの連絡見た?」
部屋から降りてきた私に、恵美さんがそう聞いてきたのでコクンと頷く。
「ほんと、うちのママったら色々突然すぎるんですよね。ここに来た時だって。迷惑ばかりかけてすみません。恵美さん、今まで本当に助かりました、ありがとうございます」
「んもう何言ってるのよ!迷惑なんてあるわけないでしょ!私がやりたくてそうしたんだから。それに、まだ今すぐ帰るってわけじゃないんだから……そうだ!今日の夜、花純ちゃんの送迎会しましょ!」
「送迎会って……」
恵美さんのセリフに、希夜くんがボソッと呟く。



