「こ、小山さん?」
「っ……ご、ごめんなさい、あの……」
布団からゆっくりと目だけを出して希夜くんの方をみる。
「ゆ、夢じゃ、ない、ですか。昨日の、その……」
「……なにそれ」
そう優しく吐いた希夜くんの手が伸びてきたかと思うと、布団越しにギュッと抱きしめられる。
「俺は何回でもしていいけど?キス」
希夜くんが細い指を私の頬をに滑らせたかと思うと、顔をグッと近づけてそんなことを言う。
『キス』
その単語に、朝からクラッとしてしまいそうになる。
やっぱり夢じゃない。
私、本当に希夜くんと両想いになれたんだ。
「小山さん、顔真っ赤」
「だって希夜くんが……」
「俺がなに?」
その声色はすごく優しいのに、そんなふうに聞くなんてすごく意地悪だ。
この胸のドキドキは全然収まってくれそうにない。



