クール王子ととろける溺甘♡同居


「俺だって初めて。女の子にキスするなんて」

「嘘だっ」

「本当」

希夜くんは呟きながら私の熱くなった耳たぶを触る。その仕草にさらに熱くなって。

あんなに何度もキスを重ねてきて、初めてなんて。そんなの絶対……。

「かっこ悪いから言いたくないけど、完全に見様見真似だよ。軽めに終わらせるつもりだったのに、なんか、やっぱり小山さんってかなりやばいみたい」

「やばいって……」

静かに尋ねれば、希夜くんはフワッと笑って。

「おかしくなっちゃうってこと。うまいとか下手とか考えられなくなるぐらい、小山さんにずっと触ってたくなる。もっと色んな小山さんを知りたい、もっと気持ちいいって顔すればいいのにって」

「……っ、」

希夜くんのあまりに真っ直ぐな言葉に、体温は最高潮になったんじゃないかと思うほど。

恥ずかしさで、顔を背ける。