クール王子ととろける溺甘♡同居



「あの、恵美さん、なにかお手伝いすることありますか?!」


須永くんと仲良くできそうにもないので、せめて恵美さんとは距離を縮めて少しでもこの家にはやく慣れたい。


「そんな気なんか使わなくて全然いいのに〜!」


ガチャ


恵美さんと話していると、玄関のドアが開く音がした。



「あら、希夜が帰ってきたみたい!」


恵美さんのいう通り「ただいま」と言ってダイニングに顔を出してきたのは、須永くん。


「……っ、」


条件反射で須永くんのほうへ顔を向けてしまったので、目が合ってしまい。


慌ててそらした。


「あっ、そうだわ!花純ちゃん、お手伝いお願いしてもいい?」


「えっ、あ、はいっ」


恵美さんが何か思いついたように声をかけてきたのでそう返事をする。


「希夜と買い物に行って来てくれるかしら?」


「えっ……」


思わず声に詰まってしまった。
まさか、お手伝いで、買い物に須永くんと2人で行ってほしいと頼まれるなんて思わなくて。