クール王子ととろける溺甘♡同居


「……希夜くんこそ、」

「え?」

何で泣きそうになるんだろう。
私は彼女でも何でもないのに。
こんな気持ちになる資格なんてないのに。

「……希夜くんも、今日、女の子と歩いてたじゃん」

「……っ!」

チラッと彼の顔を見ると、眉毛が微かに動いて少しでも動揺しているのがわかった。

あぁなんだ。
やっぱり、そういうことなんだって。

希夜くんがわからないよ。

私が二見くんとどうにかなったと思うんなら、どうして私のことを詮索しようとしたの。

どうして、大切な子がいるのに、私を気にかけるの。

思うことは溢れてくるのに、うまく言葉にできない。

これを吐き出しちゃえば、希夜くんに好きだって告白してるようなもんだもん。

大切な人がいる希夜くんに告白なんて、それこそ迷惑な話しだ。

彼女はいない、って言ってたくせに……。